『ぜんぶ、すてれば』という強烈なタイトルに惹かれて購入しました。
筆者の、実業家である中野さんのことは知りませんでした。昔から持たない暮らしを実践されており、何も持たないことで仕事にエネルギーを注ぎ、1 日をとても大切に生きている方なんだなと読んで知りました。
ミニマリストに憧れている方や、すでに持たない暮らしを実践している方にも特におすすめの本です。
1. 中野善壽さんの『ぜんぶ、すてれば』ってどんな本?【概要】
『ぜんぶ、すてれば』は、2020 年 4 月 20 日に発売。
全 206 ページですが、ゆとりが多いデザインになっているので、1 時間半程度で読み終えることができました。
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・どういう姿勢で仕事に取り組んでいたのかがわかる
・読むことで、自分自身の仕事や人生に対しての向き合い方を改めて考えるキッカケになる
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著者の「中野善壽」さんってどんな人?
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・株式会社伊勢丹(現・株式会社三越伊勢丹)を経て、株式会社鈴屋へ入社
・2011 年寺田倉庫株式会社入社。2012 年代表取締役社長就任
・2019 年に退任後は、東方文化支援財団の代表理事を務める
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『ぜんぶ、すてれば』の目次は?
『ぜんぶ、すてれば』の目次は下記のとおりです。(一部抜粋)
人の評価は気にしない。 自分自身が納得できるか
準備万端の日は一生来ない。 何も考えず、思い切ればいい
やりたいことが、なくてもいい。 正直であれば、道は開ける
会社はただの箱でしかない。 愛社精神なんて持たなくていい
とにかく進め、だけでは危険。 いつでもやめられる勇気を持って
目標はいらない。 がんばり過ぎたら、やめていい
五年後なんて考えなくていい。 今日を楽しく、 夢中になれることに集中する
所有は安定を生まない。 ものを捨てれば、自由になれる
自分だったらこうやる。 批判精神が仕事を磨く
etc…
2. 全部捨てて、颯爽と軽やかに生きる
とにかく、今日に集中する
僕が何より伝えたいのは、「今日がすべて」という言葉です。
確かに味わうことができる今日に集中して精いっぱい楽しむ。引用:ぜんぶ、すてれば
今日の自分を妨げるものはぜんぶ捨てて颯爽と軽やかに歩いていこうと、文章が続きます。
今日に全力を注ぐために、身軽でいることを徹底されていました。
自分の心が「価値がある」と惹かれたものにお金を払う
「いらない」と手放したとたん、モノに執着していた精神が解き放たれて、新しいことにエネルギーを注げるようになるはず。
引用:ぜんぶ、すてれば
誰かに差し出された “必需品” ではなく、自分の心が「価値がある」と感じられたものに、お金を使いたい。
引用:ぜんぶ、すてれば
中野さんのミニマリズムに共感。わたしもこの軸をブレずに持っていたい。
ただ闇雲にモノを捨てるのではなく、自分にとって本当に価値があるものを残す。自分の心に素直に、自分の心が動いたモノだけをお迎えする。
きっとこの軸がないと、お金をたくさん持ったとしても、またモノだらけの部屋に戻ったり、結局自分は何が大事なのか分からない状態になってしまいます。
3. 『ぜんぶ、すてれば』を読んだ感想【まとめ】
この本を通じて「今日がすべて」「大事なのは、今日 1 日楽しく働けるか」という強いメッセージを感じました。
よく「このままこの仕事を続けてていいのかな」と考え込みがちですが、あまり将来の不安に焦点をあてず、今日のこの一瞬を大切にしようと思います。難しいことだけど。
その一瞬を大切にするために、身軽でいることは鍵になりそうです。
自分にできることは微力だけど、今日できることを楽しんでやり抜いて、毎日を積み重ねていきたい。
中野さんのエッセンスが凝縮された見出しと、その詳細が見開き 2 ページごとに展開されていき、余白も程よく多いのでとても読みやすいです。
立ち読みでも、ぐっと中野さんの世界観に引き込まれます。一度手に取って読んでみてください!
4. 今なら note で無料公開されています!
『ぜんぶ、すてれば』の出版社であるディスカバー・トゥエンティワンの note にて、一部が公開されていました。
ぜひ、気になる題名のコラムから読んでみてください。