【感想&体験談】『あやうく一生懸命生きるところだった』には、心を軽くしてしなやかに生きるエッセンスが満載。

本の感想

「あやうく一生懸命生きるところだった」ってどんな本?【概要】

あやうく一生懸命生きるところだった』は、2020年1月16日に発売されました。

全 288 ページ。ゆるいイラストもあり、ページあたりの文字数も少ないので、2 時間程度で読み終えることができます。

著者の「ハ・ワン」氏って?

・韓国在住のフリーのイラストレーター、作家
・40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞める
・絵を描くこと自体それほど好きでもないという決定的な事実に気づく
・特技:言い訳つけて仕事を断ること、貯金の食い潰し、昼ビール堪能

natalie
プロフィールもゆるくて、親近感が湧きます。笑

『あやうく一生懸命生きるところだった』の目次は?

あやうく一生懸命生きるところだった』の目次は下記のとおり。

プロローグ――今日から、必死に生きないと決めた

第1章 こうなりたくて、頑張ってきたわけじゃない
・なんのために頑張っているんだっけ?
・そもそもやる気がなくても働ける
・必要なのは、失敗を認める勇気
・そこまで深刻に生きるものじゃない……

第2章 一度くらいは思いのままに
・年を取ってから遊ぶだなんて!
・たまには年齢を忘れてみる
・”自分だけの人生”は失敗の上に成り立つ
・「ムダ足」こそ、人生の醍醐味だ……

第3章 生きていくって、たいしたことじゃない
・「やりたい仕事」なんて探しても見つからない
・いつかはみんな会社をやめる
・仕事にアレコレ求めすぎてない?
・お金のために自由を後回ししない……

第4章 あやうく一生懸命生きるところだった
・少しくらい遅れたって気にすんな
・思い通りにいかないほうが正常だ
・普通で、つまらない毎日を幸せに過ごす
・大切なのは「結果」ではなく「物語(プロセス)」……

『あやうく一生懸命生きるところだった』感想と自分の体験談と。

我慢してやみくもに努力することだけが能力ではない。
たとえ無謀でもチャレンジできる勇気、そして適切な時期にあきらめられる勇気のことだ。

引用:あやうく一生懸命生きるところだった

私は会社員を辞めて、夢だったバーテンダーにチャレンジしたことがありました。
でも、不規則な生活やストレスが祟り、体調を崩して辞めてしまいました。

心療内科で診断されるまで、ずっと「自分がやりたかったことなのに」とか「ここで諦めたら今までの時間や努力が勿体ない」と固執されていました。

「他の選択肢が色々あるのに、執着するとそれが見えなくなる」と著者も語っています。
なぜか、渦中にいるときは他の選択肢がすべて見えないんですよね。
今いる環境がつらい方には、少しだけ顔をあげて、周りを見渡せるくらい休んでほしいなと実体験を通じて思います。

諦めるのも失敗するのも、全然悪いことじゃないよというメッセージが綴られていて、過去の自分をすくってもらえたような、優しさに包み込まれました。

僕のような人間は、一つ終わらせてやっと次が見えてくる。そういうタイプなのだ。
(中略)いつかはみんな退職する。僕はほんの少し早く会社員を辞めただけ。

引用:あやうく一生懸命生きるところだった

バーテンダーになったと前述しましたが、一時期会社員とバーテンダー(アルバイト)の二足の草鞋で仕事をしていました。

朝から夜遅くまで働いていて体調を崩しがちだったし、いつになったら好きなことだけを仕事にできるのだろうと悩んでいました。

当時いた会社は副業を許可していたので、周りには二足のわらじを履いて、どちらの仕事の成果も上げて両立しているきらきらした人が沢山いました。
そして、止めればいいのに、わざわざ周囲と自分を比べて落ち込む。

でも、わたしも「一つ終わらせて次が見えるタイプ」だっただけで、別にそれが悪いことではないと気付きました。結局どちらも辞めてしまったんですけどね。

またこの本によると、近くの他人と比べても「どんぐりの背比べ」だと。
それくらいの気持ちでいていいんですよね。

一方で、自分の心に従えば、少なくとも誰かのせいにすることはない。
成功しても失敗しても、すべて自分の責任。そう思えば少し気が楽になる。
自分の人生なら、そうすべきじゃないだろうか

引用:あやうく一生懸命生きるところだった

新卒で入社した某有名企業を辞めたことで、両親はとても心配しているようで事あるごとに「いつ会社に戻るのか(出戻り制度がある)」「早く正社員になって社会的信用を取り戻さないと」と言われます。

その考えが理解できないわけではないけれど、結局自分の責任は自分で負うしかない。これからの人生のことは自分で決めるんだと、この本を読んで改めて思いました。

まとめ

この記事では、「【感想】あやうく一生懸命生きるところだった」について、自分の経験談とともに書いてきました。

努力してもどうにもならないことも人生にはあるし、すべてのことが自分の選択に委ねられているなんて考えることは傲慢なことだ。なるようになるよ、と教えてくれました。

まさに “一生懸命に生きすぎている” あまりに、疲れたり悩んだりしている人に、これからの人生をどんな心持ちで過ごしたらいいのかを示してくれる一冊です。

とてもシンプルで、心が軽くなるメッセージやヒントが盛りだくさんなので、ぜひ手に取って読んでみてください。

本書の内容まとめ
✓ 人生に疲れた人、色々と本やネットを見ても気持ちが晴れない人におすすめ
✓ 著者の経験を元に、一生懸命に生きないしなやかな生き方が解説されている

 

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