【感想】岩井勇気『僕の人生には事件が起きない』を読んで、日常をいろんな角度から見る。

本の感想

少し前に、新R25 にてハライチ岩井さんのインタビューが掲載されていて、
それを読んだらこの人すごくおもしろい!と思ってまんまと本を買ってしまいました。

「他人はモブキャラ。そういう設定のキャラ。比べてどうすんの?って思う。」
「人生は“何も起きないRPG”」

ここまで言われるとスカッとして、わたしもそういう風に思ってみようって。
こう思えると、何より自分が楽です。

そんな出会いから、岩井さんのエッセイを読んだのでレビューします!

1. ハライチ 岩井さんの『僕の人生には事件が起きない』ってどんな本?【概要】

僕の人生には事件が起きない』は、2019 年 9 月 15 日に発売。

全 189 ページで、非常に読みやすい文章で 1 時間程度で読み終えることができました。

・人生に事件は起きない。それを受け入れて楽しむことはできる。
・「ありふれた日常」をさまざまな角度から切り取られていてクスッと笑える
・読むことで、自分の日常をより楽しむヒントを得られる

著者の ハライチ「岩井勇気」さんってどんな人?

・1986 年生まれ
・お笑いコンビ ハライチのボケ・ネタ作り担当。相方は澤部佑さん。
natalie
ハライチといえば澤部さんのイメージが強かったのですが
岩井さんとのコンビってすごくバランス良いなって、読んで思いました

『僕の人生には事件が起きない』の目次は?

僕の人生には事件が起きない』の目次は下記のとおりです。(一部抜粋)

はじめに
メゾネットタイプの一人暮らしでの出来事
家の庭を“死の庭”にしてしまうところだった
自分の生い立ちを話せない訳
ほとんど後輩と連まない僕と仲の良かった後輩
「ショッピングモール満喫ツアー」の暗闇に潜む化け物
マニュアル至上主義の店
忘れる、という能力者
コーヒーマシーンに振り回される
etc…

2. ありふれた日常が面白い角度で切り取られている

組み立て式の棚のお話。

組み立て式の棚は恐ろしい。
自宅で説明書を見ながら自分で組み立てる棚のことだ。
もし組み立て式の棚を買おうと思った時には、一度冷静になって考え直して欲しい。
なぜなら棚というものは、場合によっては精神の破滅を招いてしまう悪魔の家具だからである。

引用:僕の人生には事件が起きない

そこから岩井さんがどのように精神が破滅してしまったかが続きます。

すこし大袈裟な表現に笑ってしまったのだけど、でも本当に、組み立て式の家具って時に
説明書の手順が急に進んでいたり、部品が無かったり、体力も精神をもすり減らしますよね…。

もともと大きな家具を手放したり、必要ないと仰るミニマリストの方は多いですが
組み立てるコストのことも考えると自分には必要ないなと改めて思いました。

3. 『僕の人生には事件が起きない』を読んだ感想【まとめ】

本当に、日常にありふれたできごとをここまで面白く書けることがすごいです。
上記の棚を自力で組み立てる話とか、コーヒーメーカーの話とか、歯医者さんとか。
わたしにもそういうことあったな、と共感もできる。

岩井さんの文章は、するすると入ってくる感覚があります。

個人的には、怪談バーの後に乗ったタクシー運転手の怪談話が特に面白かったです。
ちゃんと、すごいオチもあり。

他のエピソードも、笑えるものが多くてにやにやしながら読みました。

日常をこれからも大切に、楽しみながら過ごそうと思えました。

4. 一部のエピソードが無料で読めます!

『僕の人生には事件が起きない』の一部のお話や、掲載されていないお話が
本の総合情報サイト・ブックバンにて読めます。

ぜひハライチ・岩井ワールドに浸ってみてほしいです。